【厳選4社】PRP療法/フリーズドライ加工受託業者の選び方/チェックリスト付き

本記事では、PRP療法の導入を検討されている先生方で、初期投資を最低限に抑えて、最短で始められたいという方に、お勧めの【フリーズドライ療法】及び【厳選4メーカー】についてご案内しております。

【フリーズドライ療法】は、安全性が高く、日本で既に1000以上の医療機関で導入されており、特に整形外科や美容領域で多いというのが現状です。

※選定時のチェックポイントをまとめたリスト（Excel）を無料ダウンロードできますので、最後までご参照下さい。

従来のPRP療法のハードル

PRP療法は患者自身から採取した血液から抽出した成長因子により、傷ついた組織の修復や治癒力の活性化を促す治療法で、血小板に含まれる豊富な成長因子やサイトカインを直接患部に注入することで、自然治癒力を高め、組織の再生を助ける効果が期待されています。

また、患者自身の血液を利用するため、安全性が高く、副作用も少ないという利点があります。

手術を避けたい患者や、従来の治療法で十分な効果が得られなかった患者に対して、新たな選択肢として期待されている治療と言えます。

しかしながら、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」（以下、再生医療法）が2014年に施行されたことにより、PRP療法の導入のハードルが高くなったことから、導入に躊躇される医療機関や先生方も多い現状があります。

主な導入ハードル	費用・期間
法規に基づく審査・申請	約50～150万
遠心機等の初期投資	約50万～100万
治療開始までの期間	約3か月
法規に基づく定期報告	毎年約10～50万

項目	PRP療法
法規に基づく審査・申請	約100 ～150万円
遠心機等の初期投資	約50万～100万円
治療開始までの期間	当日（即日可能）
法規に基づく定期報告	毎年約20万～50万
保存期間	保管不可
治療の安全性
投与後の痛み・腫れ	数日間の痛み・ 腫れの場合あり

フリーズドライ療法とは？

フリーズドライ療法は、患者自身の血液を用いてヒトに備わっている修復能力を増大させて治療するという点でPRP療法と同様です。

PRP療法同様に血液を遠心処理し、成長因子を抽出するものの、無細胞化（セルフリー）、凍結乾燥（フリーズドライ化）しているため、再生医療法の対象とはならない点が非常に大きなポイントです。したがって、再生医療法の対象とならないため、ＰＲＰ療法でハードルとなっている審査や申請などの費用がかからないということです。

また、フリーズドライ化などの製造は専門メーカーに外部委託するため、機材の導入も不要ですし、凍結乾燥しているため半年以上も保存が可能という特徴があります。

一方で、外部に加工製造を委託するため、治療までに2-3週間かかることから、PRP療法のように自院で製造・即日に投与することができない点があります。

PRP療法とフリーズドライ療法の導入におけるポイントを整理すると以下表のとおり。

項目	フリーズドライ療法
法規に基づく審査・申請	不要（0円）
遠心機等の初期投資	不要（0円）
治療開始までの期間	2-3週間
法規に基づく定期報告	不要（0円）
保存期間	6か月程度
治療の安全性	自身の血液利用のため安全性高い
投与後の痛み・腫れ	無細胞化により 痛み・腫れが少ない

また、この治療法は自身の血液を利用した治療のため、PRP療法と同様に安全性が高く、無細胞化されたPRPを使用するため、投与後の痛みが少ないという点からも、安全性と効果のバランスを考慮した先進的な治療法と言えるでしょう。

フリーズドライ療法の流れ

フリーズドライ加工受託業者の選び方/チェックポイント

フリーズドライ療法を導入するにあたり、加工受託業者を選定する必要があります。ここでは選定時におけるいくつかのポイントをご案内致しますので参考にして下さい。

主なチェックポイントは以下の通り

	check項目	要確認内容
✅	製造技術	製造技術・抽出方法などの確認と理解
✅	実績	導入件数・製造件数の実績
✅	導入医療機関	導入済みの医療機関HPによる確認
✅	奏効・改善率	患者への投与後の改善度など
✅	血液採取量	通常50ml－60ml程度
✅	納品（製造）量	通常６ml程度（1ml×6本、2バイアル×３ml溶解等） ※製造量が少なく、料金が半額などの場合もあり
✅	保存可能期間	通常6か月程度（常温、冷蔵、冷凍等保管方法確認）
✅	料金	各社納品の量や単位など異なる為、注意。
✅	感染症検査費用	別途か、料金に含むか。検査で陽性の場合の加工キャンセルについて
✅	輸送費	輸送キット、輸送費は別途か、料金に含むか
✅	キャンセル料	キャンセル可能なタイミングとキャンセル時の料金負担
✅	投与迄の期間	検体発送から製造、受領までの期間（通常3週間）
✅	採血キット	自院で準備が必要なキットや消耗品の確認
✅	宣伝媒体の提供	リーフレット、ポスターなどの提供の有無・費用
✅	アフターフォロー	導入準備～治療開始～その後のフォローまでの支援体制

フリーズドライ加工受託業者/厳選4社の紹介

以下では、フリーズドライ加工受託業者を4社ピックアップしております。
加工業者によっては、期間限定のキャンペーン価格による提供や、より成長因子の濃度を高くして抽出したプレミアム商品などを用意して差別化を図る加工業者もあるようです。

選定する場合は各医療機関・先生方の治療方針などを踏まえて、自院の責任にて選定を進めて頂ければと思います。

掲載している情報は、いずれも各業者のホームページや商品案内サイトに掲載されているものです。
また、導入機関はネット検索で掲載されていた医療機関を一部掲載しております。
加工サービスの内容や料金の詳細等は受託業者や代理店等へご確認いただくようお願いします。

※掲載順は順不同で紹介

1．PDF-FD(㈱Waqoo）

商品名	PDF-FD（Plasma Derived Factor-Freeze Dry) ※旧名称：CPRP-FD
受託会社	株式会社Waqoo（東京証券取引所グロース上場会社）
設立	2005年12月2日
事業内容	再生医療関連事業
加工施設	神奈川県藤沢市村岡東2-26-1 湘南アイパーク
対象領域	主に整形外科、美容
導入機関（参考）	いしがみ整形外科 西新宿整形外科クリニック 谷口整形リハビリクリニック 佐藤整形外科医院 東京神田整形外科クリニック

※上記URLより、メーカー代理店の製品案内ページに遷移します

2．L-cefar（㈱Infix）

商品名	L-cefar
受託会社	株式会社INFIX（インフィックス）
設立	2009年10月3日
事業内容	加工受託サービス請負、医薬部外品製造販売業、 医療機器類、化粧品、医薬品、医薬部外品の個人輸入代行業　等
加工施設	東京都目黒区平町一丁目23番14号
対象領域	主に美容、皮膚
導入機関（参考）	西新宿杉江中央クリニック 木下皮フ科クリニック CHARIS BEAUTY CLINIC 宝塚パリスクリニック 福岡博多駅前通中央クリニック

※上記URLより、メーカーの公式ホームページに遷移します

３．PFC-FD（セルソース㈱）

商品名	PFC-FD
受託会社	セルソース株式会社（東京証券取引所プライム上場会社）
設立	2015年11月30日
事業内容	再生医療関連事業
加工施設	東京都渋谷区渋谷1-17-2
対象領域	整形外科、婦人科
導入機関（参考）	新札幌整形外科病院 新百合ヶ丘総合病院 ぜんしん整形外科 立川スポーツリハビリクリニック 中野島整形外科 西川婦人科内科クリニック

※上記URLより、メーカーの公式ホームページに遷移します

４．再生因子注入療法（㈱同人がん免疫研究所）

商品名	再生因子注入療法
受託会社	株式会社同人がん免疫研究所
設立	2013年1月4日
事業内容	細胞の培養・加工、および保管・管理 再生医療技術の提供
加工施設	熊本県熊本市南区流通団地 1-44-2
対象領域	整形外科
導入機関（参考）	東京予防医療クリニック フォレスト整形外科スポーツクリニック 表参道総合医療クリニック 医療法人津樹会 城東病院 たく整形外科医院

※上記URLより、メーカーの公式ホームページに遷移します

選定時のチェックリスト（Excel）

フリーズドライ加工受託業者の選定時におけるチェックポイントをリスト化しました。
登録不要（個人情報等の入力不要）でExcelで無料ダウンロード可能ですので、ご活用ください。

導入に関するご相談はこちら

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また、再生医療法に基づくPRP療法や幹細胞治療をご検討の方は、再生医療申請代行業者の紹介ページを参照下さい。

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